新橋演舞場五月大歌舞伎 昼の部 | うさ吉のきままダイアリー

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お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

「鳴神」 海老蔵の鳴神しか見たことないが比べるとやっぱり染五郎は線が細いね。でもこの人の悪いクセ?である声がひっくり返って甲高くなることが(ほとんど)なくってなかなか健闘してたんじゃないかなぁ。上人様のムッツリスケベにはちょっと笑えた。芝雀さんは御園座で海老蔵の鳴神上人を相手にしたときはやけに艶かしかった印象があったけど今回は割りとあっさりめでした。今回はそういう演出だったのかな。他にも違うとこがありました。上人様が酔いつぶれた後、庵に行くのでなく舞台中央で寝転んびそこへ黒衣さんが緋幕を持ってきてその裏でお化粧してました。その幕のせいで雲の絶間姫が注連縄を切るところが座席位置によっては見えないのではないかなぁと疑問。それと怒り爆発の鳴神上人の頭、左耳の下でみつあみ編んでましたが海老蔵の時もそうだったっけ?後半の荒事になってからは迫力ありました、染の六法を見るのは初めてだ。

「鬼平犯科帳」あまり期待していかなかったせいか?しみじみとした味わいの人情噺でよかった。ユーモアもあっておもしろかったし、なんせナマお頭ですから。それと歌六さんの友五郎がよかった。富十郎さんではなく段四郎さんでもなく歌六さんていうのが大正解。お頭は若々しかったね、テレビだと皺がはっきり見えちゃうからねぇ。鬼平犯科帳スペシャル見てるとみなさん歳とったなぁと思います、特におまささんなんて、、、ムニャムニャ(実はテレビの鬼平スペシャルはもういいかなと思ったりする)。もちっと話をすっきりして再演してくれるといいなぁ。えーと、福助は旗本の奥方には見えないので時蔵さんか芝雀さんでお願いします。

「釣女」愛すべき醜女ちゃんでした。太郎冠者のびびりっぷりも笑えました。醜女ちゃんが「錦ちゃーん!」「ステキ!」と叫んだら錦之助さんたら控えめにピースサインしてました。おちゃめさんね。種太郎くんがお父さんの後見をしっかり務めてました。


うーん、キッチーの「鳴神」が見たくなってしまった。