團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 | うさ吉のきままダイアリー

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お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

「女暫」はじめて見る演目。十七世市村羽左衛門七回忌追善狂言ということで彦・萬・権の三兄弟に亀亀兄弟のファミリー総出演。このファミリーはみんな口跡良くって好き。しかし亀兄がめずらしく?赤面腹出しの役で声を聞いても最初は誰だかわからなかった、不覚だ。歌舞伎座で萬次郎さんがシンになる芝居こういう時しかないのかもしれないけどなかなか堂々としてそれでいて愛嬌もあって立派でした。引っ込みで素に戻り恥じらう姿もかわいらしかった。舞台番でつきあう三津五郎さん、やっぱしうまいねぇ、舞台番がまずいと最後がしらけちゃいそうだかんね。竹松・光兄弟もファミリーの一員としてしっかり精進するがよいぞ(なんて偉そう)。七回忌ということは私の歌舞伎観劇暦も7年、ぼーと見てるうちに7年も経ってしまいました。早いなぁ。

め組の喧嘩」もおはつです。菊五郎さんの頭がとにかく風格があって立派、かっこいい、半纏の着方も粋。虎之助くんの又八がいっぱしの鳶気取りの座り方でかわいい。辰五郎内は夫婦の情愛・親子の情愛をみせるいい場面でした。その後の鳶の勢揃いは壮観ですな、鳥肌立ちそうでした。大詰めの立ち廻り、ふだんあんまりだらだらと長い立ち廻りは好きじゃないのだけど今回のは飽きずに見ました、江戸の華と言われるのがわかるカッコよさでした。しかしいっぱいいすぎて役者さんを見つけるのが大変。鳶たちの意地を見せる気持ちの良いお芝居でした。