新橋演舞場五月大歌舞伎 夜の部 | うさ吉のきままダイアリー

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お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

「三笠山御殿の場」 吉右衛門が出てくるまで長い長い、寝た寝た。しかし官女たちにいじめられ突然現れた大男に刺し殺され、好いた男のためだと諭され死んでゆくなんてひどい話だ。なんてことを歌舞伎狂言に言っては身も蓋もないか。 染五郎の求女は線の細い染五郎に合うと思いきややわらかさが足りなくイマイチであった。たいしてしどころはなさそうだけど案外ムツカシイ役なんだねえぇ。

「法界坊」吉右衛門のじゅうえんハゲが意外にかわいーじゃん。愛嬌とセリフのうまさで笑わせてくれます。んが、「ちょっと、ちょっとちょっと」やら「欧米かっ」あたりのギャグは微妙。錦之助さんの要助がいかにも頼りなさそうなぼんぼんではまってる、おくみとふたりじゃらじゃらしてるのが微笑ましいね。染五郎の野分姫はきれいだったけど声をつぶしているせいか?セリフを言うと野太い声で、相手の要助が高めの声なだけに気の毒。玉太郎くんのセリフ言わされてる感がおかしく、それを見守る吉右衛門の目がなんて優しいの、それが殺しの場面ではすんごくこわい目に。悪の吉右衛門さんも素敵。また盟三五大切見たいわぁ。